LOG IN

中吊り広告に学ぶ

by 田口 真行

車両形状に合わせて、弧を描いて配置される広告たち。

手前の吊革、鉄棒、視覚を遮りまくるもの多数、加えて着席時と立ち見時では視野角が大きく変化する。


広告の企画段階、デザイン制作段階、あらゆる作業工程で『ユーザの状況』を想像しながらする創造。

これはアナログ系の広告だけに限った話ではなくて、スマホサイトだってPCサイトだって、いついかなる状況下で閲覧をされるのか。されちゃうのか。

せっかくだから、もうちょい飛躍して、深堀り考察をしてみる。

例えば、ド派手な見栄えのサイトをスマホで開いた満員電車に立つオジサマが、隣のヤングに「こりゃ覗かれたら、恥ずかしいなぁ」って思わず画面を閉じちゃったり、アフターファイブの疲れまなこなOLさんがスマホで開いたやたら装飾キラキラなサイトのデザインに「目が疲れるわ〜」って画面を閉じちゃったり。

せっかくの貴重なラッキーアクセスが、たまたまアンラッキーなタイミングにハマる落とし穴は、想像の域を超えまくる想定外かもしれないけど、その想像をさらに超えるよな追っかけこそ、文字通り追求の余地であり、創造の醍醐味かもしれない。

そういえば、昔、某テレビ通販番組の代表の方が雑誌のインタビューで、「金額を告知するタイミングで鳴る『ジャン!』って効果音、あれは時期や時勢に合わせて音量や質感を変えているんですよ。」と言ってた。テレビだから、ラジオだから、で変化させるのは当然で、タイミングに合わせて都度調整をかける。それによってユーザの反応が変わると。成約率が変化すると。しかも、何が楽しいって、それは予想しえない領域を含むものだから夢中になれるし、まさしく通販って仕事の醍醐味だと。その試行錯誤があるから続けられるし、続いていくんだと。

そのインタビューに影響された当時、私がディレクションしてたガラケー全盛期のケータイサイト(2003年頃)で、夜の時間帯はページの背景色を黒、文字色を白に設定を変えてみた結果、滞在時間が5倍にUPしたサイトがあった。たかが色の組み合わせを変えただけの施策は『ユーザの状況』に見事ハマりまくったんだと思う。(某通販番組の試行錯誤に比べたら雑なアプローチなんだろうけど、確かな変化を実感できた)

さて、
話が飛躍に飛躍しまくって、
と散らかってきた所でまとめると、


例えばWebサイトのレスポンシブ対応をとことん突き詰めるならば、画面表示上のレイアウト云々な変化ではなく、もっともっと、それこそターゲットユーザのライフスタイルを汲み取りまくった上でレスポンシブするべきが追求の余地なのかもしれない。

そもそも、あなたと俺とあの子が同時に同じURLにアクセスして、同じ結果が画面表示されてるようじゃ、まだまだなんだろう。

追求の余地は、まだまだありまくる。

#ライフスタイルマッチング  #レスホンシブ追求  #ユーザフレンドリー追求  #レスホンシブじゃなくて、レスポンシブ



田口 真行
OTHER SNAPS